業務内容
【臨床工学科の紹介】
当院臨床工学科は血液浄化係と呼吸循環係にわかれて業務を行っています。
こちらは呼吸循環係の募集になります。
【呼吸循環係：主な業務内容】
（1）医療機器管理業務
（2）心臓カテーテル検査関連業務
（3）人工心肺業務
（4）手術室業務
（5）内視鏡業務
※各業務の説明は下記をご覧ください。
（1）医療機器管理業務
管理対象機器は、人工呼吸器(40台)、輸液ポンプ(440台)、シリンジポンプ(230台)、 除細動器、などME機器全般に及び、使用中点検、終業点検、定期点検を行うことで機器が安全に正しく使用されるよう管理しています。 毎日病棟ラウンドを行い機器の稼働率を算出し、使用状況を確認しています。また、修理業務に関しては各メーカの講習会を受講し、 院内修理率の向上に努めています。(院内修理率約80％)
（2）心臓カテーテル検査関連業務
検査や治療における生体情報の監視や記録、器械出しなどのアシスト業務、IVUS、OCT、OFDI、IVL、補助循環装置（PCPS 3台、Impella 2台、IABP 4台）の操作や管理を行っています。 （2023年度の実績：PCPS 32件、IABP 15件、Impella 17件） また不整脈関連ではEPS・ABLのラボ・スティムレータ操作や計測、3Dマッピングシステムの操作、ペースメーカ、ICD、S-ICD、CRTP、CRTD埋め込み時のアナライザ操作（各メーカー）も行っています。 (2023年度の実績：CAG 374件、PCI 419件、EPS・ABL 279件、CIEDs植え込み件数 159件)
また当院では心臓病専用救急車（モービルCCU）を運行しており、一分一秒でも早く緊急を要する心疾患患者を開業医からの要請で迎えに行き、迅速な治療を実践しています。私たち臨床工学技士も要請があった場合、心臓病専用救急車に同乗し貢献しています。（2023年度出動件数74件）
（3）人工心肺業務
業務内容として人工心肺装置の操作・保守管理、人工心肺回路の選定、物品の管理を行っています。心臓血管外科の手術では、虚血性心疾患、心臓弁膜症、大動脈疾患、低侵襲手術など幅広い症例の体外循環に対応しています。また緊急手術も積極的に受け入れ柔軟に対応しています。症例はPerfusionist 、心筋保護装置操作者の2名体制で行っております。
スタッフの教育では模擬回路を使用してシミュレーションを行うなど、技術習得にも力を入れています。（2023年度の開胸術 症例数93件）
（4）手術室業務
各分野の血管内治療に対応するハイブリッド手術室、ロボット支援手術（da Vinci）を始めとする内視鏡手術に特化した手術室など、低侵襲手術に向けた最新鋭の機能を有する手術室となっています。
当院ではda Vinci Xi 2台とda Vinci SP 1台の3台体制で運用しています。2023年度のda Vinci症例数は553件になります。またハイブリッド手術室で行われている経カテーテル大動脈弁植込み術（TAVI）は26件実施しております。
（5）内視鏡業務
内視鏡室は、年間約12,000件の検査・治療を実施しています。上部消化管内視鏡・下部消化管内視鏡によるスクリーニング検査の他に、当院の特徴である急性期病院として高性能の医療機器を導入しハイビジョンの画像による鮮明な画像診断や、内視鏡的逆行性膵胆管造影（ERCP）・内視鏡的超音波（EUS）・内視鏡的粘膜剥離術（ESD）など高度な内視鏡を提供できるよう努めています。
（6）その他
透析技術認定士、体外循環技術認定士、3学会合同呼吸療法認定士などの専門認定士を積極的に取得しています。
また、院内の看護師向け勉強会や科内勉強会も開催し、教育業務やスキルアップにも努めています。